ちょっとしたハプニング

真夜中、歩道に寝そべって猫さんを撮影していると
突然、私と猫さんの間に白い自転車が通る
そして、ギーーーーーーーっと騒音のようなブレーキ音。
見上げると、巡回中の警察官。
チラっと猫さんの方を見ると、驚いたのだろう既に姿は見えない。

私を見下ろしながら
「何か撮ってるんですか？」と警察官。

「猫ですよ、猫！
あっーーーーーもう、逃げちゃったじゃないですか！！」
なんだか、勢いで怒り気味に応えてしまいました。

「あ、どうもすいません…」
私のイライラした表情に警察官も及び腰
なんだか質問したげな表情をしてましたが
メンドくさかったので、とっとと立ち去れ！的雰囲気を身にまとっていると
空気を察知したのか、なにも言わず立ち去っていきました。

既に猫さんも居なくなり
ひとり手持ち無沙汰

夜の街に消えていく、白い自転車を眺めながら
ふと我にかえる

そっか、職務質問するつもりだったんだ
追っ払っちまった…